ソルトさん

年齢とお仕事を教えてください。

1月で36歳になりました。

T大学大学院の博士課程の4年生をしております。
今年度で修了見込みです。

ソルトさん
ソルトさん

崇高な活動をされているソルトさんにお聞きしました(*^▽^*)!

「発達障害を知るきっかけ」と「診断のきっかけ」を教えてください!

2004年の1月に、大学でお世話になった保健管理室の先生から、

花風社出版、泉流星さんという方が書かれた、「地球生まれの異星人」

という1冊の本を頂いたんですね。

この本がきっかけに自分自身が自閉症じゃないか、と思いまして。

2004年の5月に当時通っていた主治医に相談したところ、

正式に「アスペルガー症候群」と診断を受けました。当時27歳です。

●頂いた本の、どういったところに共感されましたか?

泉流星さんの書かれた本の内容が、ご自身の半生を振り返ってと言いますか、

自叙伝のような内容でして、実際に起きたイベントですとか、

それに対してご本人がどのように感じたか。といった事がいろいろ書いてありまして。

読んでまして、私自身非常に共感したんですね。

はじめのうちは「アスペルガー」だとか「自閉症」だとかいう言葉は出ておりませんで。だけれども共感できる!

今まで私は本を読んできまして、なかなか主人公になりきったり、

またはその、文字だけで、場面をイメージするってことが非常に苦手だったんですけど、

この本は不思議と、どんどんスイスイ入れたんですね。

その本の後半の方に「自閉症」ですとか「アスペルガー症候群」という言葉が出てきまして、この泉流星さんも診断を受けたと書いてありました。

 

●なので、ご自身も受けてみようとされたんですね。

そうですね。はい。
おそらく、保健管理室の先生は、直接「あなた自閉症かもしれないよ」

みたいな事は言わずにこういう形で、自分自身にきっかけを作って下さいました。

 

●では周りに生き辛さを抱えてらっしゃるかな、という方に
きっかけを作るにはこの様なアプローチも良いかもしれないですね?

はい。私の場合にはスッと入ってきましたし、全然抵抗なく自分から通ってみよう

と思いましたし。ただあくまでも、私、「ソルトの場合」なので、

もちろんそれがじゃあ全員に、というわけではないので、はい。

ご了承いただきたいと思います。
  ※詳しくはこちらのリンクから!「ソルトの場合」

「キッカケ」という事なんですけど、2004年の5月に診断を受けたんですけども、
カウンセラーに「アスペルガー症候群という診断を受けました。」と伝えたところ、

そういう人達の茶話会みたいなものがあるから、調べてみなさい。」ということで。

当時東京におりましたので、東京都自閉症協会がたまたま引っかかりまして。 

2005年に東京都自閉症協会に入りまして、その場で当事者の集まりに参加しました。

 

●東京の自閉症協会には、当時(8年ほど前)から成人の当事者の会があったんですね。

そうですね。

ある意味、完全に一人というか。このまま一人じゃないか、と思いまして。
「どんな集まりなんだろう」という。ダメ元に近い形で参加したんですけども。

 

●参加されてみて楽しかったですか?

はい!びっくりしました()

どういったらいいんでしょう。。

今まで学校ですとか会社ですとかで、その、人の輪に居てもどうしても浮いてしまう。

どうしても自分の考えを理解してもらえなかったりだとか。

逆に、こっちが周りに溶け込めずに、仲間外れにされてしまったり

だとかが繰り返されてきたんですけども。その場では不思議と、といいますか、

初めてと言ったら良いんでしょうか。「場に入れる」その喜びといいますか、感じましたし、その考えなどに共感して頂いて。こっちも分かる!何か不思議な場でした()

 

茶話会に参加した際に保護者ですとか支援者の一人から、当事者として学会で発表してみない?と言われ「えっ!」と思いまして()

で、これも何かのご縁かなと思い、「やってみよう!」と、思い切ってやったのが2006年の8月に行われた「自閉症スペクトラム学会」のシンポジウムで。その時に初めて発表といいますか当事者としてデビューしました。で、偶然次の週に更に続けて早稲田大学で自閉症カンファレンス日本2006というのがありまして。そこでも発表させて頂く機会がありまして。その時に三奈子先生と出逢いました()
そして熊本デビューですね()

小学校中学年頃から「なにか周りとは違う」と感じ始めたとの事ですが、ご自身の体験を通して、お聞きします。

①親が、子どもへの声掛けで大切な事は、何だと思われますか?

子どもの立場に立つですとか、子どもを理解する。と言うのは当然と言えば当然ですし、当たり前と言えば当たり前なんですけれども、それ以上に私は、

そのお子さんが親に対して安心感をもてる親なのかどうか。

もっと言うと、そういう、「信頼感」「安心感」。

安心して心を開ける関係であるかどうか、という所だと思います。 

なぜかと言いますと、私が子どもの時に、残念ながら私はもう、親と喧嘩と言いますか受け容れてもらえなかったんですけども。そういう時に例えば学校からいじめをうけて怪我してきて、父親から「どうしたんだ」とか聞かれても、やはり、そういう信頼感ですとか安心感がないですので、何にも私はしゃべれなかったんですね。

それで、黙ったり、「大丈夫、何でもない」なんて言うと、逆に父は怒って来て。

更に事態が悪化したなんていう事も、はい、あったんですけれども。

やっぱり日頃のそういう、どう言ったらいいんでしょう。。

「親子関係」みたいなことも、うちの親で言うと親から私に対して一方的の様な印象が、

私はずっと受けてたんですけれども。

そうじゃなくて、やはり相互関係がうまく築けている事が大切だなと感じています。

 

お父さんに何でもないと言った理由をお聞かせください

自分が父親を拒否するくらい受け付けられなかった。

日頃、親としては「躾」と言いますけども、私からしたら「体罰・虐待」でしたし、

そういう関係で、お互いが歩み寄りですとか、なかったので。

もう、いざとなった時に場を共有出来ない、完全に個々になってしまっている。

と言ったところが大変な所だったと思います。

気持ちを共感・共有するのもいきなりでは無理ですので。。

 

●子どもからの会話も聞く、と言うのが大事なことなんですね。

はい。会話のキャッチボールでは、勿論、子どもなので、とんでもない暴投!といったものもあるとは思いますが、そこは寛容に、と言うか、広い心で受け止めて長い目で見て頂きたいな、と。「子どもの目線に立って」ですね。

しんどく感じることがあっても、粘り強く根気強く頑張って接して頂きたいと思います。

 

「おこるとしかる」

を参照ください。

ちゃんと「叱れて」いますか??


 

おこるとしかる
おこるとしかる

②「周りとは違う気がするけど、どうしたら良いの?」と悩まれている方へのアドバイスをお願いします!

出来る限り、専門の支援者ですとか、サポートしてくれる方、学校の先生とかでもいいと思うんですけども、信頼できるそういう方を、相談相手を身近に作る。という事だと思います。 

何故かといいますと、私もそうなんですけども、当時はどうしても、

主観的に自分からの目線でしか見れずに周りの中での自分と言うのが、

その一歩ひいて自分を見ると言うのが全く出来なかったんですね。

ある意味、どういったらいいんでしょう。。

車の運転に例えた場合、周りの車の様子・道路事情を全く見ずに、ただ自分の目的地だけに向かって一方的に割り込んだり、急発進・急停車を繰り返しながら走らせているような感じです。

本人は悪気がなくても結果的に周囲の反発をかってしまうが、本人は気がついていないような運転のイメージを私は日々の生活の中で送っておりました。 

 

やはりそういうような時に、「客観的な視線」あなたのやっている事はこうだよ、とか、あの人はこういう人なんだよ、とか親切でやってるんだよ、とか。

そういうような事・情報を色々教えてあげて、

本人に気づきを与えてくれるような支援者が、近くに居てほしいなと思います。

数は多くなくていいと私は思ってます。

「信頼できる人」あとは「出来る限り客観的に意見を言える方」が大切だと思ってます。

旅をされたり、各地で啓発活動などをされていると、予定変更や環境の違いなど「普段とは違う出来事の連続」という事も沢山あられると思います

ご自身での対処の方法やモチベーションの保ち方等、工夫されている事を教えて下さい!

始めの頃はパニックになったり、「どうしたらいいんだ!」という事で

バタバタしてしまったり、混乱してしまう事は始終ありました。 

 

やはり数をこなしていく中で見えてきたのですが、自分の中で「こうあるべきだ!」。。

例えば「電車は時刻表通りに動いて当然だ!」だとか、もう、子どもの頃なんかは

「遅れたらとんでもないことだ!」みたいな事を思ってた自分がいたんですね。

そういう自分なりのルールを自分の中で勝手に作ってまして、

「それが自分を束縛しているのかな?」ある意味、

「そういうルールに合っていないと、感情的になったりパニックになってるのかな?」等

そういうこだわりそのものが解消されて行ったのかな、というふうに思っています。 

 

具体的に言うと、こういう事もある、遅れる事もある、欠航することもある。

もっと言いますと、私がコロンビアにいた時の本当の話で、国が非常事態宣言出て、

国際空港が閉鎖しちゃった、、っていう様なことも実際にありました。

ある意味、なにがあっても不思議でない。もっと言うと

「ありのままの現実を私自身が素直に受け容れられる、

受け容れたうえで次を考えよう、って言う発想・感覚を少しずつ持ち始める事」

によって慣れと言いますか落ち着いてくることが出来たのかなと。

 

じゃあ、どうやったらそれが出来たのかと言いますと、

 やはりこれも急に思いついたわけではなくて、

大学の頃から受けてきた面談で自分自身の経験や体験を一つ一つ先生に話しまして。

先生ですとかそういう支援して下さる方々がいろんな視点から解説して下さったり、

その場に対応した私の考え方・行動の持ち方みたいな事を具体的に教えてくれました。

で、それをずっと教わり続けてきて、 

こちらもそれに対して「一生懸命応えよう!」「出来るように頑張ろう!」

 とはしてきたんですけども。

 

それがあるからこそ、そういう発想ですとか在るがままを受け容れて、気楽に、、気楽と言いますか、「次の事を考えよう!」というふうに思う事が出来たので、今思うと、先ほどのコロンビアの国際空港が閉鎖、なんて時でも意外と落ち着いてたんだな。と思います。何ともなかったんだなと。

むしろ、その時サラリーマンしてたんですけど、帰国しまして「お前亡霊なんじゃないか!?」「どうやって帰ってきたんだ!?」とか。日本でもニュースに流れていたくらいだったので、はい、言われたんですけども。

本人は「え!どうしたんですか!?」っていうくらい()

 

それだけ、長年の支援ですとか、教わってきた事と自分の経験が、活かされたことなのかなと。

だからこそ、そういう、、なんて言ったらいいんでしょう。

本人が困ってる、理解するっていう状況が難しい時には、

出来る限り早期支援」ですとか「サポート」を入れる事によって、

子どもに気づきですとか与えてほしいと思います。

 

NHKのインタビューの際、小学校の頃に自分自身のやった行動が周りにどう映ってるか分からない、というか、どうしたらいいか分からない。という様な事を申し上げた一方で、その後に、やはりその、

「先生からの支援をその場面場面で知識として学ぶことが出来て、それを積み重ねる」

という事を申し上げたんですね。

これは私のやり方かもしれないんですけども、「感じ取って学んで実践する」っていう、ある意味健常者のやり方は私には難しいので、

その「感じ取る」というところをフォローしていただいて実践してきたんですけども。やはりそういう形で、

本人ですとか当事者にあった形の支援・実践・経験っていう事をどんどん積み重ねて頂けるといいな、と個人的には思っています。

 

●自己分析することも大事なスキルですが、客観的に

「あなたは今こういう状態だから」と一緒に考えてくれる存在が大事という事ですね? 

 はい!まさにそうでして、「何でこんなのも分からないの!?」じゃ駄目なんです。

本人は分かろうとして一生懸命なんですけれども、それがわからないので。 

ある意味発達障害は目に見えない障害なので、その、なかなか理解されにくいのは仕方がないかもしれないんですけど。 

例えば足がわるい人に対して、

「何でもっと早く歩かないの?」「遅い!」なんて言わないですよね?

むしろゆっくり歩いてあげたり荷物を持ってあげたり、手を差し伸べてあげたり。

っていう様な事をすると思うんですけども。


発達障害の場合は、それがコミュニケ―ションの面になってまして、そういう事が

「本当にわからない」・「感じ取れない」・「考える事が出来ない」。

だからこそ、目では見えない障害ではあるけれども、そこを理解してあげて、

その本人に合う支援と言うものを、早い段階からしていただきたいな、と思いますね。

そのためにも、そういう子ども達を責めずに、信頼感・安心感を与えて関係性を築いてあげて、支援が出来るような環境が、少しでも広がる事を願ってます。

スマビをご覧のみなさまへ☺

いかがでしたか!?

ご自身の体験を通してのメッセージは、今、様々な立場で悩んでいる方々への

より良いアドバイスになったのではないでしょうか。

楽しいお話しから辛い過去までも、丁寧にお話し下さったソルトさん。

「ソルトさんらしさ」や素敵な笑顔など、

みなさんにより伝わったのなら嬉しいです(*^▽^*)!

 

インタビューの中で触れたソルトさんの

youtubeはこちら!


2013.05.31 更新

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